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Spyder3Elite 簡易レビュー(Spyder3 Elite) [カラーマネージメント]

Spyder3Elite
先月、datacolor(旧ColorVision)社から発売されたディスプレイキャリブレーションツール、Spyder3Elite を入手したので、さらっと使用感をば。ちなみに日本ではソリューションシステムズが販売を行っています。

※ 本製品の正式名称は「Spyder3 Elite」ではなく「Spyder3Elite™」です。

Spyder3 と i1Display 2
 まず驚くのがその小ささ。i1Display 2 の一部を引っ込ませて、一部を出っ張らせた感じです。それでも測光部(光学センサー)はかなり大きくなっています。


 最初にソフトウェアをインストールするのですが、i1Display 2 ユーザにとって、いきなりシリアルナンバーの入力を求められるのは、なんだか不思議な感覚です。eye-one Match はフリーウェアとして配布されているので、実質ライセンスフリーで使うことができますが、Spyderシリーズはあくまで「ハードにキャリブレーションソフトが1ラインセンス付属している」というスタンスみたいです。

 ソフトの使用感ですが、特にこれと言って不便なところも便利なところもありません。ごく普通です。Spyder2 Express などのようなふざけた設定制限もないですし、ディスプレイの設定支援機能もちゃんとあります。唯一気になったのは、キャリブレーション後の結果画面がないため、ディスプレイはどのような特性をもち、それをどう補正したか判りません。まあ、MacユーザならOS付属の「ColorSync ユーティリティ」でグイグイ動かせるので害はありませんが。 【訂正】 確認したところ、キャリブレーション後にメニューからキャリブレーション結果を参照することが可能でした。お詫びとともに訂正させていただきます。

 さて、一番気になる測定精度ですが、私の LCD2690WUXi をキャリブレーションしたところ、Spyder2シリーズ同様、あまりよくありません。緑の色純点(プライマリカラー)で大幅に測定誤差がでてしまいます。どうやら、AdobeRGB対応をうたった広色域ディスプレイでは Spyder3 は役立たずのようです。ナナオの ColorEdge シリーズや、NEC MultiSync 90シリーズで Spyderシリーズを使うことができますが、より精度の高いモードでキャリブレーションできないなど階調測定の信頼性も低いみたいですし、5万円出して2流品を買うなら、どう考えても4万円弱の i1Display 2 を買った方が良いと思います。

[関連] http://miyahan.com/me/report/computer/070125_WUXGA_LCD/i1D2_vs_Spyder3.html


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