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Safari3.1リリース 〜Firefox 3.0b4の記録 一週間で破れる〜 [コンピュータ]

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 3月18日、アップルは同社のウェブブラウザの最新版、Safari 3.1 をリリースしました。様々な脆弱性を修正したほか、JavaScriptエンジンが劇的に高速化したのが特徴です。同社によると他社のウェブブラウザに比べ、HTMLの読み込み・レンダリングスピードが2倍、JavaScriptの実行速度が6倍早いとのことです。

 JavaScriptの高速化といえば、3月10日にリリースされた Firefox 3.0 beta 4 もJavaScriptが高速化されています。(参考:ZDNet Japan | Firefox 3 Beta 4レビュー--これはすごい!JavaScript処理が劇的向上:http://builder.japan.zdnet.com/news/story/0,3800079086,20369153,00.htm

 ということで、これら2つの最新ウェブブラウザがどれだけ高速になったかを実際に測ってみましょう。評価は有効性に定評ある SunSpider JavaScript Benchmark(http://webkit.org/perf/sunspider-0.9/sunspider.html)によるベンチマーク値で行います。使用したマシンは、初代MacBook Proで Core Duo 2GHz、メモリ2GBで、OSは Mac OS X 10.5.2 です。ラップトップコンピュータのため、同じスペックのデスクトップマシンより若干性能が劣る事を予めご承知ください。

さて、ベンチマークの結果ですが、
・Safari 3.0 (OLD) :約11秒
・Safari 3.1:4.2秒
・Firefox 3.0 beta 4:約 4.9秒
となりました。時間が短いほど高速なことを意味します。

 以上の結果から Safari 3.1 は前バージョンに比べ、なんと2.6倍も高速化したことがわかります。実際、最新のSafari 3.1を使っていると、Google Map などのJavaScriptを多用したウェブアプリケーションの動作がたいへん快適になりました。またこれまで動作が重く、実質 Firefox でしか利用できなかった FON Maps(http://maps.fon.com/)もSafariでグイグイ動かせるようになっています。すばらしい!

 ZDNet「Firefox 3.0 Beta 4をベンチマーク--競合ブラウザとの比較結果は」(http://builder.japan.zdnet.com/news/story/0,3800079086,20369507,00.htm)によると、Firefox 3.0 beta4 に比べ Opera 9.5 beta は1.8倍、IE 8 betaは 2.2倍、IE 7 は 8.1倍時間がかかることをふまえて、私の実験に換算すると Safari 3.1 は Microsoft Internet Explorer 7 より9倍高速であるといえます。アップルが他社のブラウザより6倍高速、という主張はどうやら正しいようですね。

 Firefox を使わず執拗にIEを使い続ける Windowsユーザが言う最も多い理由に「IEは速いから」という主張がありますが、どうやらそれはただの思いこみのようです。(FirefoxとSafariの旧バージョンにおいてもIE7より遙かに高速)

 Firefox も Safari も Acid2 Test をクリアし、Acid3 Test のスコアも着々と伸ばしてきています。IEとの差はますます広がる一方です。しかし、Microsoft は IE8 でWeb標準 対応を宣言しています。期待しましょう!
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