SX2462WやRDT241WEXを見てきました [コンピュータ]
今日、ものすごく久しぶりに秋葉原に行きました。で、やっとIPSパネルを搭載した 三菱 Diamondcrysta Color RDT241WEX、ナナオ FlexScan SX2462W をチェックすることができました。
まず2009年最大のビッグニュースである、“H-IPSパネルを搭載したナナオ”です。デモ機には、これまで頑なにS-PVAパネルを採用し続けたのが嘘のように、デカデカと「DTP、写真等のクリエイティブワークに最適なIPSパネルを搭載」と書かれたPOPが張られていました。ほんと節操のない会社です。しかし、さすがに気が引けたのか、カタログではIPSパネルを採用した事による優位性には一切触れていません(笑)
パネルは見た感じRDT262WH、LCD2690WUXi2と同じだと思われます。ただ、絵作りがSX2461Wと似ており、のっぺりとした?印象を受けます。別に悪い意味ではないのですが、奥行きがないというか、はめ込み合成したみたいというか・・・。デジタルユニフォミティ補正回路による効果でしょうか??
LCD2690WUXi2 と比較してみたところ、次々と変わるデモ画面で見比べたので何とも言えないのですが、SX2462WはLCD2690WUXi2よりさらに控えめな、したたかな発色に仕上がっている気がします。まあこんなの、キャリブレーションすればガラりと変わるので意味がない比較ではあります。このレベルになると、店頭で出比べるのは不可能です。
次に三菱のRDT241WEXです。このモデルは RDT262WH の廉価版にあたるもので、ハードウェアキャリブレーションと、広色域(AdobeRGBt対応)が省かれています。画面サイズもやや小さめの24インチです。RDT262WH と RDT241WEX を見比べましたが、絵の傾向が全く異なっている事に驚きました。思わず「あれ、どっちが広色域モデルだっけ?」と迷ってしまうほど RDT241WEX の色が濃いのです。sRGBモードにすると、かなりおとなしくなるものの、それでもまだドギツイ発色です。おいおい、これでグラフィックモデルなんて名乗っていいのかよ・・・。
さらに気になったのがギラつき。RDT241WEX は、RDT262WH や SX2462W、LCD260WUXi2 と比べ明らかにギラギラしています。特に白一色を表示したときに確認しやすく、傾向としては LG S-IPS のような無色でジャリジャリしたノイズです。DELL 2209WA よりはよく、RDT262WHより悪いと言ったところでしょうか。さすがにエントリーモデルと言うだけあり、LCD2690WUXi と LCD2490WUXi の関係にようにはなっていません。あくまで廉価版です。
ところで今回、各社のカタログも頂いてきたのですが、三菱のカタログが非常におもしろいことなっています。「自意識過剰だ(笑)」 と言われてしまいそうですが、まるで私のサイトをお手本にして書いたような内容になっています。
例えば
・VAパネルは斜めから見ると白くなるからダメ
・sRGBモードはカラーマネージメントできない(Windows環境の)Web表示に最適
・最低輝度の明記
などなど。
そして思わず笑ってしまったのが「画面の“ギラギラ”や“ザラツキ”感が少ないH-IPS液晶パネルを採用。」と断言してしまっている点。そもそも三菱電機のディスプレイ部門は、ユーザーのニーズをくむのが非常にうまく、韓国・台湾・中国メーカーの激安ディスプレイが氾濫する中でも、絶妙なラインナップの投入で確固たる地位を保っているメーカーなので、ユーザーが抱える問題に応えるというのは何ら不思議ではないのですが、この直球勝負はアッパレです。
あと、WSXGA+ 版の RDT221WH ですが、カタログにはっきりとH-IPSパネルではないと明記されてるんですね。RDT241WEXも同様に、少なくともH-IPSパネルではないようです。となると、e-IPSとか、噂のeH-IPSなんでしょうか?
それにしても、やっぱり電気店放浪って楽しいですねぇ〜。
新型imacのLEDバックライト液晶をレビューして下さい。
by T0T (2009-10-26 02:41)