いきなり!ステーキに入り浸る [ダイエット・健康]
あまりにも太りすぎて、人間ドックで「痩せろデブ、死ぬぞ」と言われてしまい、去年の夏からちょこちょこ公営プールに行って泳いでいます。2時間かけてゆっくりと 6,000 〜 7,000m 泳いでいますが、距離が距離だけに筋トレ(持久力トレーニング)にもなっています。
運動後のサラダチキンに飽きてきた矢先、乗換駅である市ヶ谷駅近くに、少し前に話題になった「いきなり!ステーキ」があることを知ったので、「タンパク質補給&がんばった自分への豪美」ということで、寄り道するようになりました。
店の概要やら注文方法やらは公式サイトや食べログを見て頂くことにして、味のレポートと感想を述べたいと思います。
店によってラインナップが少しずつ異なっており、いきなり!ステーキ 市ヶ谷店ではこんな感じになっています...
〜 グランドメニュー 〜
- リブロースステーキ(米国産):6円/g
- ヒレステーキ:9円/g
- Naruoブランド牛リブロースステーキ(豪州産):7円/g
- 本格熟成国産牛サーロインステーキ:10円/g
- ビーフ100%ハンバーグ:1,000円/250g , 14,00円/350g , 2,000円/500g
〜 ランチメニュー(平日11〜15時) 〜
- ワイルドステーキ 300g 1,200円(ライス・スープ・サラダ付き)
- ワイルドハンバーグ 300g 1,000円(ライス・スープ・サラダ付き)
- 乱切りカットステーキ:1,500円/300g , 1,000円/200g
市ヶ谷店はグランドメニューにハンバーグがあるのが特色です。なお、店によってはなんと黒毛和牛(15円/g)まで扱っているところもあるそうです。今回、ステーキメニューを全部食べてみたので、さっそくレポート。
リブロースステーキ・Naruoブランド牛リブロースステーキ
▲ 左:リブロースステーキ(アメリカ産) / 右:Naruoブランド牛リブロースステーキ(オーストラリア産)
店員に聞くと「Naruo牛のほうが脂身が少ない」とのこと。ただ、オーストラリアとは言ってもグレインフェッド(餌が穀物)なので、アメリカ産とそんなに変わらない気もします。
せっかくなので、この2種類のリブステーキを 200g ずつ、計400gを店のおすすめ通り「レア」でオーダー。量や焼き加減が一緒で、ある程度のサイズであれば写真のように1枚の鉄板で提供してくれるそうです(ワンプレートとオーダーすれば通じます)。無理な場合は別々の鉄板での提供となります。
なお、鉄板で出されるものの意外に冷めやすいので、今回みたいに複数のメニューをオーダーしたり、大量にオーダーしたりする場合は、1枚目を食べ終わりそうになったら次を焼いてもらうという、おかわりスタイルがオススメです。(例:1,200g オーダー → 3枚に切り下ろす → 300g → 300gおかわり → 300gおかわり)
話をもどして肝心の味ですが、、、んーわからん!
言われてみれば Nauro のほうがさっぱりかつプリプリしているような気もしますが、はっきりいって誤差のレベルで、食べている部位や微妙な焼き加減による差の方がはるかに大きい感じ。
たまに筋がありますが噛みきれないほどではないです。良く言えば「肉食ってる!!」という充実感が味わえます。お世辞に上質な肉とは言えませんが、ささやかながらも牛肉の甘み・旨味をきちんと感じることができます。少なくともペッパーランチより遙かに美味しい。
ちなみにおもいっきり「ミディアム」でした。。。(ちんたら写真撮ってたからかも)
ヒレステーキ・本格熟成国産牛サーロインステーキ
▲ 左:国産牛 サーロインステーキ / 右:ヒレステーキ
つづいては、別の日に サーロインステーキ と ヒレステーキを 200g、計400gをオーダー。今回もレアで。
お、今回はちゃんとレアだ。(レアだよね?)
まずヒレステーキ。あたりまえですが脂身は少なく、ザ・赤身肉という感じ。思いの外やわらかくジューシーで、肉肉しさを噛みしめられます。焼きすぎるとおそらく堅くパサパサになってしまうので、これは是非ともレアで頂きたいですな。
次に国産サーロインステーキ。昔ながらの「ビフテキ」とは言えばこれです。苦手な人もいるかと思いますが、脂身がプリプリしていて、脂独特の旨味・甘みを感じることができます。脂っこいので黒烏龍茶や赤ワインを飲むといい感じにすっきりします。ごはんも欲しくなります。
国産牛をこの値段で出すのはすごいとは思いますが、リブロースの2倍近い値段を出して食うかと聞かれると、う〜んという感じ。美味しいサーロインステーキを食べたいなら素直にミート矢澤に行けよという気がします。
ワイルドステーキ
▲ ワイルドステーキ 300g (平日ランチ限定)
最後にランチ限定のワイルドステーキ。おそらくペッパーランチで提供しているワイルドステーキ・サービスステーキと同じ肉と思われます。こちらはミニサラダ・スープ・ライスがセットになっておりかなりお得感があります。ライスは無料で大盛りにできます。(普通盛りと大して変わらない気もしますが)
肉質はグランドメニューと比べてかなり劣ります。なんというか、肉の味がしません。ソースとにんにくで飯を食らうという感じです。(焼き肉で、肉ではなく「焼き肉のたれ」でご飯食うのと同じ?w)赤羽にあるペッパーランチは、なぜかどんどん値上がりしてしまい、ワイルドステーキ 300g が 1,450円 もするので、1200円でサラダ・スープも付くいきなり!ステーキのランチは強力です。まさに質より量!(個人的にはさらに量を追求し400gやワンポンドワイルドステーキ(450g)もほしいところ)
ちなみに、このワイルドステーキはペッパーランチのシステムを踏襲しており、かなり加熱された鉄板に表面だけ焼き目を付けた生肉が乗せられた状態で提供されます。それを客が自らじゅうじゅう焼くスタイルとなっています。そのため、油がめちゃくちゃ跳ねるんですねこれが。紙エプロンなど軽く貫通して飛んできますw 隣に置いてあるコップまでギトギト、メガネも真っ白です。たぶん店内の油汚れはほとんどコイツのせいです。
そこで個人的におすすめしたいことが2つ
1つめはもらった紙エプロンを身につけるのではなく、細長く畳み、鉄板の周りを囲むようにくるんで即席レンジフードをつくることです。テーブルや調味料のビンも汚れないのでお店もにっこり。一部のペッパーランチでは鉄板を360度囲む油はね防止リング?が採用されているので、いきなり!ステーキでもぜひ使って欲しいものです。ちなみにガードに使った紙エプロンは油でぐちゃぐちゃになるので使えなくなります。汚れては困る服を着ているのなら、もう一枚もらいましょう。
2つめはバターを抜くことです。バターとは肉の上にマヨネーズように盛られた茶色い物体のことで、油のほかに各種調味料が入っているそうです。これが油はねの主な原因になっています。油なんぞ肉からいくらでも出てくるので抜いてしまいましょう。オーダー時に「バター抜きで」と言えば通じます。(逆に多めもできるようです)
▲ ワイルドステーキ バター抜き
写真を見ると、明らかに鉄板が「ドライ」なことがわかると思います。これで油はねはかなり軽減されます。さらに余分な油が無くなったことで肉の味がよくわかるようになります。ぶっちゃっけバターが無いほうが美味しいです。おすすめです。
乱切りカットステーキ
ランチ限定の乱切りカットステーキは、いわゆるサイコロステーキと同じく肉の切れ端を集めたものです。つまりリブステーキだったり、ヒレステーキだったり、サーロインステーキだったり。300g 1,500円(5円/g)と安く、いろんな味が楽しめるのでおすすめですが、市ヶ谷店はカットが大変うまい(=微調整による切れ端が少ない)ためか、売り切れていることが多いです。
総括ほか
結局どの肉がよいか
というわけで全ステーキメニューを食べ比べしてみました。メニューそれぞれに持ち味があり、高い肉はそれなりに美味しいものの、いきなり!ステーキは「安い肉をたらふく食ってなんぼ」だと思うので、一番安いリブロースステーキ一択かなと思います。
調味料について
いきなり!ステーキではテーブルに下記調味料が用意されており自由に使うことができます。
- ホットステーキソース
- 塩
- こしょう
- 醤油
- タバスコ
- おろしにんにく
- おろしわさび
- マスタードソース
- サラダ用ドレッシング 2種類(たまねぎドレッシング、和風ドレッシング)
グランドメニューのお肉はそれなりに美味しいので、まずは塩・こしょうで頂くことをおすすめします。しばしば塩・こしょうで食べきることもありますが、味に飽きてきたらホットステーキソースに移行します。
いきなり!ステーキの売り?であるホットステーキソースは、保温ポットに入っておりステーキが冷たくならないように配慮されています。やや水っぽいものの、しっかりと味の付いた美味しいソースです。(塩気を少し少なくしつつ、もう少し濃いめにしてもらえるとより良いなーと思います)個人的に肉の上にドバーとかけるのではなく、鉄板の端に水たまりを作るように流しておき、その中に切った肉を漬けて食べる「つけだれスタイル」がおすすめです。
さらにパンチを効かせたいのなら、おろしにんにくを投入。ただし次の日まですごいことになるのでスケジュールと要相談です。
ステーキ+わさび醤油はとても洒落ていますが、ここではおすすめしません。まずいきなり!ステーキの肉の品質・種類がわさびと合わないことと、わさび自体がもろチューブわさびなチープな味で美味しくないためです。わさびは美味しい和牛ステーキレストランで堪能しましょう。
そして意外に気に入ったのがマスタードソース。メリケンというか、ジャンキーというか、何というか「マクドナルドのチキンナゲット食ってる感じ」なチープなおいしさが楽しめます。これはアリ!
というわけで、私のお気に入りは 塩+こしょう → ホットステーキソース → 最後の数切れをおろしにんにくやマスタードソースを加えてフィニッシュ という感じです。
サイドメニューについて
サラダ・スープは正直言ってチープ。「ランチメニューにタダで付いてくるなら食うわ」という感じで、単品では頼まないと思います。
つぎにライスですが、初めていきなり!ステーキに入ったときは頼んだのですが、2回目以降はステーキ単品で貫いています。ドデカい肉の塊をナイフでザクザク切って、頬張って噛みしめる。切って頬張って噛みしめる、、、と肉を黙々と食っていたら、ライスを食べるタイミングを逃してしまいましたw 焼き肉にはご飯が絶対必要、居酒屋でもおにぎり・茶漬けなどのご飯物を食うという極度の米党であるわたくしですが、いきなり!ステーキに入って「ああ、米抜きでもいけるじゃん」と気づかされました。ライスを頼まなくなったことで、肉を頬張るたびナイフとフォークを持ち替えたり、フォークの背にライスを乗せるといった曲芸をする必要がなくなり、肉に集中することができます。図らずも、今話題の肉ダイエット・低糖質ダイエットを自然と実践していたわけです。
ちなみにライス(ふつうの白米)とは別に、ガーリックライスなるものがあります。食べたことはありませんが、量は茶碗2/3くらいと少なめ、チャーハンに近く米が油でテカっていて見るからにしつこそうでした。作り置きなのも気になるし、どうなんでしょうね・・・?
ドリンクメニューについて
コーラ・烏龍茶のソフトドリンクに加え、ビール(生/黒生)・ノンアルコールビール・ハイボール・ワインのアルコールが用意されています。ワインは店によって異なるかもしれませんが、市ヶ谷店では次の4品がラインナップされています。
- 赤 セニョリオ・デ・オルガス (スペイン産、ライトボディ)
- 赤 ピニャマイポ・トラベシア・カベルネ・ソーヴィニヨン (チリ産、ミディアムボディ)
- 赤 ロミオ・キャンティ (イタリア産、ミディアムボディ)
- 白 ピニャマイポ・トラベシア・シャルドネ (チリ産、辛口)
赤ワインは全部飲んでみたのですが、ピニャマイポ・トラベシア・カベルネ・ソーヴィニヨン が一番気に入りました。どれも肉とよく合います。ただ一杯 540円 とけっこうするので一通り飲み比べしてからは頼んでいませんw
私はゴールドガードを持っておりソフトドリンクが無料になるので、いつもサントリー黒烏龍茶を頼んでいます。(タダならよろこんで頂く貧乏性)
市ヶ谷店について
JR市ヶ谷駅、都営新宿線 市ヶ谷駅から徒歩7分くらいとのところにあります。東京メトロ南北線 市ヶ谷駅からはけっこう遠いです。ちなみに店は半2階みたいなところにあり、しかも看板が街路樹で隠れて見にくくスルーしてしまいそうになります。鎌倉パスタや小諸そばの店がみえたら、そこがいきなりステーキです。私はお昼時に行ったことがありませんが、市ヶ谷はランチ難民で有名なエリアですのでピーク時は相当な混雑が予想されます。14:30ですら満席状態でした。
いきなり!ステーキは、客が番号札を持ってカット場なる場所に移動して肉をオーダーするシステムですが、市ヶ谷店はスペースの問題か、カットをカウンター席(Uの字テーブル)の中で行っています。カウンター席に陣取った場合はその場でカットマイスターとやりとりし、壁際の席に陣取った場合はフロアスタッフにサイドメニューと一緒に肉をオーダーしたのち、カットマイスターが肉をカットし、それを客のところまで持ってきて「○○○gですがよろしいですか?」のやりとりを行うシステムになっています。肉を切る行程が見えておもしろいので、カウンター席がおすすめです。(壁際の席だとカットマイスターがあちこち飛び回ることになるので大変そうだし)
市ヶ谷店の特筆すべき点はカットの驚くべき正確さです。他の店では ±50gくらいの誤差は当たり前なのですが、
メニュー | オーダ重量 | カット重量 | 誤差 |
---|---|---|---|
リブロース | 400g | 403g | 0.7% |
リブロース | 500g | 501g | 0.2% |
ヒレ | 200g | 200g | 0% |
サーロイン | 200g | 209g | 4.5% |
リブロース | 400g | 407g | 1.8% |
リブロース | 200g | 206g | 3% |
リブロース Naruo | 200g | 203g | 1.5% |
という感じで、平均誤差10%未満という驚異的精度を誇っています。しかもこれ、たいていの場合、肉の塊からズバっと切り取って、余分な脂身をズバっと切り落として計量&一発OKなんですからただただ驚きです。たまに調整がうまくいかず 10gくらいのマイナス誤差がでると、少し申し訳なさそうに「これでいいですか・・・?」と持ってくるほどです。
中には 300g をオーダーしているのに、平気で 400g くらいをカットしてきて、文句を言うと「これ以上調整できない」と悪態をつかれるという、わざと多めにカットして金をぼっている店まであるそうなので、市ヶ谷店の技術と職人魂を見ならって欲しいものですね。
ゴールドポイントになるときシステムトラブルですったもんだしたり、午後3時とか変な時間帯にガラ空きの店にひょっこり現れたりするもんですから、店の人に完全に覚えられてしまい、少し小っ恥ずかしいところもありますが、市ヶ谷店、気に入っています。
そんなこんなで、けっこう充実したお肉ライフを送っているわけですが、最近財布の中身が急速に無くなるようになっています。それもそのはず、週に1・2回、400gのリブロースステーキ食ってたら2,600円になるわけで、大盛ステーキとしては安いとしても、ランチとしてはかなりブルジョアです。最低の 300g にしても2,000円ですからね。サイゼリヤ・ガストなんかと比べたらディナーとしても高いわけです。
この「B級グルメとしては明らかに高い && ステーキとしては安い」というポジションが今後どう消費者に評価されるかによって、いきなり!ステーキの行く末を決めることでしょう。
まあ私は「なるべくランチタイムに行って、ワイルドステーキでがまん」作戦で今後も通おうかと思っている今日この頃です。
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