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ついに Firefox 3 がカラーマネージメントに対応 [カラーマネージメント]

 以前、Safari 3 beta for Windows が画像の埋め込みICCプロファイルの読み込みに対応していることを書きました。しかしこれは、画像のローカル色空間 → sRGB への変換のみを行うため、Photoshop などで言うカラーマネージメントではありませんでした。

 しかし Firefox 3 では、ディスプレイ色空間への変換を含めた高度なカラーマネージメント機能が備わります。公式サイトからダウンロードできるベータ版:GranParadiso ですでに実装されています。そのかわり、カラーマネージメントを有効にするには以下の設定が必要です。

1. GranParadiso を起動し、URI欄に「about:config」と入力する。
2. 設定画面が開くので「gfx.color_management.enabled」という boolean変数をみつけ、これを true に変更します。
3. 場合によって「gfx.color_management.display_profile」String変数にディスプレイのICCプロファイルを指定します。(フルパス)

Firefox3 カラーマネージメント
▲ Windows Vista で http://miyahan.com/me/report/computer/070125_WUXGA_LCD/ColorManagement.html#Intro を見たとき。(左:標準ビューア、右:Firefox3)

 実は、Firefox (Mozilla) は10年近く前から、カラーマネージメントに興味を持っていて、Apple Computer のカラーマネージメントシステム:ColorSync を自分たちのソフトウェアに移植したいと考えていたそうです。ちなみにこのころ、Mac ではすでにウェブブラウザでのカラーマネージメントが可能になっていました。

 Firefox3 はレンダリングエンジンにも大幅な改良が加えられており、Acid 2 Test にも合格する見込みだそうです。この画期的なウェブブラウザが正式リリースされれば、これは世界初の完全なカラーマネージメントを実現した Windows用 ウェブブラウザになります。

 Mac OS から10年以上遅れた Windows。ですがその差は少しずつ縮まりだしています。


世界初、カラーマネージメントに対応したWindows用ウェブブラウザ [カラーマネージメント]

 アップルが、Safari for Windows のパブリックベータ版を公開しました。英語版ため、日本語環境ではメニューがおかしくなったり、そもそも日本語サイトを正常に表示できないのですが、個人的には非常に興味深いソフトウェアです。

 まず画面のレンダリングが恐ろしく美しいです。Mac OS X並になめらかです。そして、なにより IEやFirefoxと違い、Acid2 テストにも合格する標準Web完全準拠ウェブブラウザです。

 しかし最も驚いたのは色です。Windows版 Safari、なんとICCプロファイルによるカラーマッチングに対応してるんです。これは私が知る限り、Windows用ウェブブラウザ初の快挙です。カラーマネージメントがMacに対して10年以上遅れる Windowsプラットホームでも、いつかはカラーマネージメントに対応したブラウザが出てくると思っていましたが、まさかその火蓋を切ったのがアップル張本人とは・・・。

カラーマネージメント
▲ 左が Safari、右が Internet Explorer。OSは Windows 2000
  出展:http://www.color.org/version4html.html(ICCオフィシャルサイトより)
  ※ IEは画像配置すら正しくできていない。

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Photoshop の不思議なPNGフォーマットの扱い(ICCプロファイル) [カラーマネージメント]

AdobeRGB セミサポートの NEC LCD2690WUXi を買ったことで、色についてずいぶん敏感になりました。それにしても AdobeRGB対応モニタをWindowsで使っている人ってどういう神経してるんだろう・・・。

それはさておき、私のイラストサイト「自己饅頭」ではベジェ曲線で描いたベタイラストが多いため、自然に JPEG ではなく、GIFやPNGを使う事が多くなっています。扱える色数の増加や、圧縮率、アルファチャネルのサポートなどの関係でほとんど PNGフォーマットを使っているのですが、PNG画像でのカラーマネージメントでやや不明な点が。

PNGフォーマットは、後の規格改正でICCプロファイルの埋め込みをサポートしています。ですが、Photoshop CS 2・CS 3 では「Web用に書き出し」でも通常の保存でも PNGにプロファイルを埋め込むオプションが利用できません。しかし通常に保存を行うと実はコッソリ ICCプロファイルを埋め込むんです。また、ICCプロファイルが埋め込まれた PNG画像を Photoshop で開くと、ちゃんとプロファイルをロードしてくれます。内部的には対応しているのですが、フロントエンドに実装していないということでしょうか??

ポケモンサトシ PNG ICCプロファイル付き

また、Photoshop の通常保存で生成されるPNG画像は、無数のメタデータが入っているためかなり巨大なファイルサイズになります。私の場合は、Mac OS X Universal Binary対応ソフト「PNGBatcherX」でこれらのメタデータを除去しウェブ公開していますが、この行程が非常にめんどくさい。

せめて Photoshop CS 3 では解決して欲しかったのですが、β版を触る限り変わっていないようです。


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