少し小柄な LCD2490WUXi [コンピュータ]
NECディスプレイソリューションズから、24.1インチ H-IPSパネルを搭載した MultiSync LCD2490WUXi が発表されました。
http://www.nec-display.com/products/display/model/lcd2490wuxi/
LCD2490WUXi は、先日発売された LCD2690WUXi の縮小版と言えるモデルです。NECのプロフェッショナルシリーズ:90シリーズ に位置づけられており、ハードウェアキャリブレーション・ムラ補正 等の機能を搭載しています。
定価は18万円とのことですが、すでに14.5万円で予約を受け付けているショップがあります。おいおい、これじゃあナナオの ColorEdge が完全に売れなくなるではないか・・・。
ナナオのモニタで、ムラ補正機能(ユニフォミティ補正回路)を備える機種は30万円以上しますし、低価格なCEシリーズは VA系液晶なので「首をひねっただけで色が変わる」と非難ごうごうです・・・。S2411W の人気は、MITSUBISHI RDT261WH に持って行かれてしまったし、もう踏んだり蹴ったりですね。
ところでこの LCD2490WUXi。「H-IPS」という用語を勘違いしている人が多いようなのですが、あくまでパネルの液晶駆動方式のことです。(ちなみに、H-IPSという名称は日本国内のみで使われています。海外ではそのまま、S-IPSと呼んでいます。) なので、H-IPSだから AdobeRGBセミサポート という訳ではありませんので注意してください。
LCD2490WUXi は sRGB準拠です。とは言っても完全にカバーしていません。実は、従来の S-IPSパネルもそうですが、LGのsRGB準拠パネルは、sRGB色空間に対してブルーとレッドの色純度がほんの少し足りません。よってNECでは、NTSC比 69%カバーとアナウンスしています。(sRGBフルカバーだと約72%になる。)
とはいえ、sRGBだ! AdobeRGBだ! というのは、デジカメ写真を現像する人、紙出力をする人(DTP)、イラストを描く人 など「作る側」の作業をする人が必要な性能です。つまり、DVDをみたいだとか、エロゲーをしたい という人に AdobeRGBは必要ありません。(むしろ害になることすらあります。)
私は、業界が「AdobeRGBを導入したい・・・!」と言う うっぷんを長年ためていることから、買うなら LCD2690WUXi を薦めたいところですが、14万円台でNECのプロシリーズが買えるというのは非常に魅力的です。
LCD2490WUXi が積んでいる 24.1インチ H-IPSパネルは、プロトタイプの頃から「LGの次世代パネルは、国産IPS並に目に優しくなっている。」と評判だったパネルです。(もちろんLCD2690WUXi の26インチパネルも然り) 良い食材(パネル)を、一流の調理人(NECのエンジニアリング)が調理すれば、おいしくないはずがありません。
※ この記事は、miyahan.com 内「WUXGA 高解像度ワイド液晶ディスプレイ選び」:http://miyahan.com/me/report/computer/070125_WUXGA_LCD/ でまとめられています。
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